デマンド値と使用量を下げて経費削減

電気料金は、一般家庭向け料金と、法人向け料金の2つに分かれていますが、計算式は以下の通りです。

 

基本料金 + 電力量料金 + 消費税 = 電気料金

基本料金・ 電力量料金を節約することにより、Co2削減だけでなく、経費を大幅に抑えることが可能になります。

基本料金は、以下の式により決定されます。

 

契約電力 ×  基本料金単価 +  力率修正額 = 基本料金

 

契約電力は、過去1年間の最大デマンド値で決まります。法人向け電気料金は、最大需要電力(デマンド値)が最も大きな値を記録した月が、その後12カ月の契約電力を決定してしまいます。基本料金は最大需要電力を更新してしまうたびに、自動的に更新されてしまうので、無駄な経費をかけていることに気がつきにくいものです。最大需要電力は、12か月のうちのわずか30分単位の平均の最大で決定されます。

 

たとえば、350kwの契約電力で、基本料金単価が1,953/kwの場合の基本料金は(力率はわかりやすく0とします)、350kw×1953円(+0)=683,550円/月となります。年間で基本料金だけで8,202,600円支払うことになるのです。もし、最大需要電力(契約電力)を300kwまで下げられたとすると、300kw×1953円(+0)=585,900円/月になり、年間にすると、1,051,800円基本料金が安くなる計算になります。これはかなりの経費削減です。

 

デマンド値を下げるには、一度に多くの電化製品の電源を入れない・使わないというピークカットを行ったりする「デマンド管理」や、省エネ商品をうまく使って使用電力を抑える方法があります。電力量料金を減らすには、簡単にいえば使う電気を減らすことにつきますが、今年の夏は暑いですので、無理は禁物。使っていない部屋のエアコンは切るなど、できる範囲で行いたいものです。